尺八奏者の人に、そんな言葉を昨年聞いた。
「芸道一代」
一人の人が築いた芸風は、その人にしか備わらず、やがて、その人の死とともにその芸風は滅する。
演奏曲のイメージがどんなに素晴らしくても、それをイメージ通りに打てる演奏者がいなければ、その曲は価値がない。いや、そんな曲は、素晴らしいとは言えない。
素晴らしい演奏曲とは、演奏する人たちにマッチする演奏形態、演奏表現がふんだんに盛り込まれていて、その演奏者たちの命が吹きこまれることによって輝く演奏曲だ。
作曲者のイメージにはめこもうとする演奏曲や、演奏指導はさみしいし、決して人々の心を豊かにはしないだろう。
14年間、自分は何を学んできたのか。本当に地域に根付く和太鼓グループを創設するには、今の10倍くらいの熱の入れようが必要だと思う。
30代、40代には、その年齢に見合った演奏曲を選択させるべきだ。
芸道一代
見極めが大切。
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